韋駄天とやっと対面することができました。
重要文化財に指定されている聖福寺天王殿にしっかりと鎮座していました。
婚姻色に染まり機敏な動き、その雰囲気に最も当てはまるものが韋駄天。
名前をつけてから韋駄天は何処にと探し続けました。
国立博物館の学芸員に尋ねても明確な答えは返って来なかったのでした。

韋駄天
仏舎利を盗んだ者を追いかけてあっという間に捕まえたから足が速く機敏なことの例えとされています。
盗難除けとしても信仰されているようです。
このように大きな像が安置されているのは非常に珍しく通常は庫裏の廊下などに小さな像が置かれているようです。
長崎には原子爆弾が落とされ甚大な人的物質的被害をうけました。
生き残った方でも未だ後遺症に悩まされている方々がいらっしゃいます。
この地区は投下地点の山陰で爆風を避けられたようでした。
建物が当時のままに残っています。
韋駄天さんもこのとおり生き残ったのです。
その表情は温和、手を合わせ何を願っているのでしょうか。
全体の色合いは薄れ金箔が所々残っているのみですが、ギンギンギラギラまばゆいお姿だったことが想像できます。
まさに韋駄天です。

お腹には虎でしょうか。
恐ろしげな顔があります。
衣装は武具か?
帷子らしきものをまとっています。
イメージ通りのお姿でした。

韋駄天さんがいるところ。
韋駄天ファンにとってここは聖地!
長崎に来る機会があれば絶対ここにお参りし、韋駄天さんにご挨拶ですよ。
このお寺は今大変なことになっています。
修復が必要ですが、そのまま、倒壊の危険があります。

お堂を裏山から見るとこのとおり、ボロボロで屋根に穴が開き応急処置中
倒壊するのも時間の問題のようです。
これを見かねた有志が募金活動を開始しています。
長崎市内には唐寺が四寺あります。
他のお寺はしっかりとした管理がなされ綺麗に整備されているのですがこのお寺だけはボロボロ。
どうしてなんでしょうか?

別の韋駄天です。
ピカピカでギラギラ。
金の輝きの下に青、朱、黄などの原色が隠れています。
同じ韋駄天でも別物のようです。
こちらは隠元禅師が開いたと言われる興福寺本尊の正面右脇に立っています。
堂内撮影禁止なので外から撮りました。
それでも輝きが、十分にわかります。
甲冑を纏った凛々しい姿。
色彩の鮮やかがよくわかります。
正に韋駄天でした。
実は早朝の訪問。
前日聖福寺天王殿に鎮座する前出の韋駄天に川でも会えないかお願いしていたのでした。
参拝前に川でお会いして、今度はこちらで思いかけずも会うことができたのでした。
スポンサーサイト
- 2015/06/25(木) 05:29:50|
- その他
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0